JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL

海外メディア芸術祭等参加事業

上映プログラム

The Q of moving-image ―映像表現が問いかけるもの


映像表現ならではの物語性とドキュメンタリー性を強く有し、歴史や現実を不断に問いかける6作品を紹介します。


フミ子の告白
For Land Creation

CHOI Jisu (韓国)

第16回 アート部門 審査委員会推薦作品 2分
映像

作品は(フランスの空港で生活をしていた難民) Mehran Karimi NASSERIのためにつくられた道具のセットで、国籍も家族も友もない彼の脆い精神状態を想定している。登場する土は実在しない祖国のメタファーとなり、道具はかりそめの空間への愛着を育むために用いられる。「土地」は求め手に入れものとしてあるだけでなく、道具によってさまざまな場所に分布されるのだ。


やさしいマーチ
WISTFUL AFFECTION FOR THE PAST

Mani MEHRVARZ (イラン)

第17回 アート部門 審査委員会推薦作品 3分6秒
映像

歴史について調べ、その状況をどのように映像や音で示すことが可能かを探求した映像作品。オーラルヒストリー(直接話を聞き取り記録する歴史研究手法)についてもう一度思考すること、そして過去だけでなく未来についても新しい視点を持つよう、鑑賞者に投げかけている。


永野 亮 「はじめよう」
Bye Buy

Neil BRYANT (英国)

第16回 アート部門 優秀賞2分42秒
映像

絶頂期にあった1950年代、60年代の消費主義、および消費者についてのアーカイヴ映像をミックスし、それらを現代のイメージや記号、コードと合成したビデオ作品。資本主義と消費主義が過去のメディアでどのように表象されていたか、そしてそれらが現在において、いかに幼稚で古臭く、不適切に見えるものであるかを、この作品は遊び心たっぷりに検証する。


Hietsuki Bushi
Communicating Vessels

Andres TENUSAAR (エストニア)

第17回 アニメーション部門 審査委員会推薦作品 3分45秒
短編アニメーション

魅力的な音楽を背景に、自然環境により共存のメカニズムを描いたペーパーアニメーション。生物圏は深いつながりによってできている。ある場所に何かが加わることが、違うどこかで何かが消える現象を引き起こす。新しい何かは、誰もが予測できなかったような変化をもたらすことをテーマとしている。


KiyaKiya
nijuman no borei

Jean-Gabriel PERIOT (フランス)

第11回 アート部門大賞 10分51秒
映像

広島の原爆ドームに関する膨大な記録写真を丹念につなぐことで、一つの歴史を紡ぎ出したドキュメンタリー映像。静かなモノローグが流れるなか、原爆ドームの位置に合わせて写真がコラージュされ展開していく。


Ho-Ho' This message is boiling hot
Archipelago Science Fiction  

『Archipelago Science Fiction』制作チーム代表 Tellervo KALLEINEN(フィンランド)

第17回 アート部門 審査委員会推薦作品 24分55秒
映像

バルト海に浮かぶトゥルク群島を舞台にした、四つの未来の物語。滑稽で時に身も凍るようなエピソードは、実際に島の住人によって書かれ、演じられたものである。彼らの抱える不安や希望から、驚くほど現代的でありながらも普遍的な物語、がつづられている。