参加フェスティバル

アルス エレクトロニカ フェスティバル(2021)

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フェスティバル紹介/オンライン出展概要


「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」は、芸術・先端技術・文化の祭典で、メディアアートに関するイベントとしては、世界最大級の規模を誇ります。今年度は“A New Digital Deal”をテーマに、オーストリア・リンツのリアルな会場と、世界80以上の都市のオンライン企画とのハイブリッドで行われました。各々の企画は「Garden(ガーデン)」と呼ばれ、東京のサテライトである「Garden TOKYO」特設サイトは、日本のアーティストやクリエイターの活動を紹介する場所として開設されました。

「Garden TOKYO」の企画ディレクターには、ソニーグループ株式会社で多くの先端技術を用いたコンテンツ開発、サステナビリティ、科学技術コミュニケーション等を担当されている戸村朝子氏を迎えました。企画内容としては、メディアアートの最先端コンペティションである「プリ・アルスエレクトロニカ2021」デジタルミュージック&サウンドアート部門栄誉賞および第24回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞をダブル受賞した日本人サウンドアーティストのevalaによる受賞記念ライブパフォーマンスの配信や、メディア芸術祭アート部門で大賞を受賞した国際的に活動する現代アーティスト、小泉明郎の『縛られたプロメテウス』のドキュメント映像と、その続編でVRで視聴する新作『解放されたプロメテウス Garden TOKYO ver.』の他、メディア芸術祭の受賞作品をはじめとした作品やメディアアーティスト・関係者によるトーク等の様々なコンテンツをオンラインでご紹介いたしました。ライブ・パフォーマンスやトークイベントはオンラインで生配信、また、一部の作品・企画はアルスエレクトロニカの会場にて展示を行いました。


企画内容


企画テーマ: The Power of the Unseen
Time, Sound, Resonance, Ecosystems, Social Bodies, Bonds and Life



技術が世界や社会を覆い、人々の認知や行動を基底する時代。人が技術を使いこなす時代から、技術が成熟に至ることなく、技術同士が互いに作用し加速的に変化する環境の中で、技術との距離感がつかめないまま、生命体としての私たちは人として生きることの意味を問われている。

今、目にできないものに現代文明は揺り動かされ、例えば、画一化されすぎた社会システムは多様性や機動力に欠けることを、効率を追求した過密化した都市が脆弱であることを、今は誰もが当事者のひとりとして自覚している。そこに観戦者はない(No Spectators)。“Digital New Deal” の新しい出発の時がきたようだ。
時、音、共鳴、生態系、社会的身体、関係性、そして生命など、これまで目にできなかったものの力はまた、私たちの本来もっていた認知力に新しい感覚をもたらした。世界を体で知覚し、知恵を授かり、生きる勇気が生まれ、人の生命として変わらぬ部分を知覚でき、新しい条件のもとで私たちは、これからの世界そのものを再定義する時が到来したことを知る。

今年、文化庁メディア芸術祭で受賞した作家の中から、社会にその変化の兆しを具体的な活動をもって示し、連続的な働きかけをしているアーティストや活動家の活動を展示する。また芸術表現の枠組みを超えて産業界などで活躍するクリエーターを紹介する。

企画ディレクター:戸村朝子(ソニーグループ株式会社)

キュレーションテーマ全文を読む(英語)




Garden TOKYO特設サイト



ハイブリッドで開催される「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2021」において、フェスティバルとの連携特設サイト「アルスエレクトロニカ Garden TOKYO」を9月8日(水)に開設し、作品の展示などを実施いたしました。

「Garden TOKYO」特設サイト(英語)
「Garden TOKYO」ハイライト動画

オンライン ライブパフォーマンス


「プリ・アルスエレクトロニカ2021」デジタルミュージック&サウンドアート部門で栄誉賞および「第24回文化庁メディア芸術祭」優秀賞をダブル受賞した日本人サウンドアーティスト、evala(エバラ)による受賞記念ライブパフォーマンスをオンライン生配信。


Photo by MIYAWAKI Shintaro
タイトル 『Chosho Hakkei in Rittor Base - Live Performance ver』
出演 evala (See by Your Ears)
配信日時 2021年9月11日(土)20:00‐21:00、9月12日(日)24:00‐25:00(日本時間)
※録画公演特別再公開 2021年12月20日(月)0:00〜2022年1月10日(月)24:00
関連サイト 特設サイト(ライブパフォーマンス)

作品展示|小泉明郎


© Meiro Koizumi

「第24回文化庁メディア芸術祭」アート部門大賞を受賞した本格的なVR演劇作品『縛られたプロメテウス』は仮想と現実、陶酔と覚醒、肉体の超越と限界など、観客を両極に引き裂く体験を創出し、大きな話題を呼んだ。2020年にシアターコモンズ‘20にて上演された際の記録を元に編集された映像を紹介。
また『縛られたプロメテウス』の続編とも言える新たなVR作品『解放されたプロメテウス』をArs Electronica 2021 Garden TOKYO ver.として内容を改変し、期間限定で公開した。


展示内容1
Documentation Film: VR Theatre “Prometheus Bound”《オンライン展示》
アート部門大賞受賞作品『縛られたプロメテウス』のドキュメント映像
展示内容2
VR Theater: “Prometheus Unbound” Ars Electronica 2021 Garden TOKYO ver.《オンライン展示》
『縛られたプロメテウス』の続編、新作『解放されたプロメテウス アルスエレクトロニカ フェスティバル Garden TOKYO ver.』
関連サイト 特設サイト(作品展示)

作品展示|吉藤オリィ


© Ory Laboratory inc.

吉藤オリィが大学在学中に開発した、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、遠隔操作できる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」。彼が代表を務めるプロジェクト「分身ロボットカフェ」は、「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちが、「OriHime」を活用することでサービススタッフとして働く実験カフェである。このプロジェクトは、障害者雇用が不十分な日本社会に対する問題提起とその解決策を示し、「第24回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門でソーシャルインパクト賞を受賞した。


展示内容1
“分身ロボットカフェ DAWN ver.β” の紹介《オンライン展示》
展示内容2
“分身ロボットカフェ DAWN ver.β” 体験デモンストレーション (アルスエレクトロニカ公式展示)《リアル展示》
アルスエレクトロニカ フェスティバル会場(オーストリア)で「OriHime」(Avatar Robot)の体験デモンストレーションブースを出展。来場者が「OriHime」を操作して、東京のカフェにリモートで来店できるプランを実施した。
  • 日時:2021年9月9日(木)〜12日(日)11:00-12:00(CEST)
  • 場所:ヨハネスケプラー大学(アルスエレクトロニカ フェスティバル会場)
関連サイト 特設サイト(作品展示)

作品展示|SAKUMA Kaito


© Kaito Sakuma

2020年に制作した、鑑賞者の心拍とシンクロして鏡面が振動し、音をその場に出現させるサウンドインスタレーション作品『Ether』が、第24回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞を受賞。本展では、本作とそのシリーズの新作として、目に見えない「気配」を感じる『Liquid Mirror Series - Square -』を展示。


展示内容1
『KEHAI: Liquid Mirror Series - Square -』(アルスエレクトロニカ公式展示)《リアル展示》
アート部門新人賞受賞作品『Ether – liquid mirror』から派生した新作を、アルスエレクトロニカ フェスティバル会場であるヨハネスケプラー大学で展示。
展示内容2
アート部門新人賞受賞作品『Ether – liquid mirror』の紹介《オンライン展示》
関連サイト 特設サイト(作品展示)

作品展示|筧 康明研究室


Photo: Franziska Mack

研究室メンバーであるHarpreet Sareenと筧 康明、さらにコラボレーターとしてFranziska Mackを迎え、アルスエレクトロニカ招待作品として制作された、水中の藻と「対話」を行うオンライン参加型ハイブリッドインスタレーション作品『Algaphon』を展示。


展示内容
『Algaphon』(アルスエレクトロニカ招待作品)《ハイブリッド展示》
水中の藻と「対話」を行うオンライン参加型ハイブリッドインスタレーション作品。水生植物の人間とは異なる時間軸や環世界を、インタラクションを通して鑑賞者に考えるきっかけを与える。
関連サイト 特設サイト(作品展示)

オンライン トークセッション



タイトル “Memories of journey, the future of spatial acoustics - See by Your Ears”
(「耳で視る旅の記憶、空間音響の未来 - See by Your Ears」)
登壇者
  • evala(音楽家、サウンドアーティスト)
  • 久保二朗(立体音響エンジニア)
モデレーター 戸村朝子(Garden TOKYO企画ディレクター)
配信日時 2021年9月11日(土) 22:00‐23:00(日本時間)
関連サイト



タイトル “Solitude and bonding. We can change the world by making the impossible possible.”
(「孤独と絆。不可能を可能にし、世界は変えられる」)
登壇者
  • 吉藤オリィ(発明家/ロボット・コミュニケーター)
  • 永廣柾人(OriHimeパイロット)
モデレーター 内田まほろ(キュレーター、展示プロデューサー)
配信日時 2021年9月8日(水)20:30‐21:30(日本時間)
関連サイト

Highlighting Collective Movements


アルスエレクトロニカ2021のテーマ「A Digital New Deal」、Tokyo GARDENのテーマ「The Power of the Unseen」を軸に、現代の日本において、多様な人々がアートの形態を超えて集団的に活動する、最前線の取り組みを紹介。



プロジェクト一覧
関連サイト 特設サイト(Highlighting Collective Movements)